鉾田(ほこた)をいろどる日本語模様<2> 毎月6日は「メロンの日」
毎月6日は「メロンの日」

今年最初の「メロンの日」は1月6日です。
えっ、「メロンの日」って?
今年最初って?
そう、毎月6日は「メロンの日」なのです。数字の「6」の形をメロンに見立てています。そして、関東産メロンが出荷量のピークを迎えるのも6月。
2016年6月、全国19の産地の関係者が一堂に会して開催された「第2回全国メロンサミットinほこた」で制定されました。

鉾田市はメロンの生産日本一を誇(ほこ)っています。大洗鹿島線の新鉾田駅のホームから改札へ降りる階段には、メロンの看板に「日本一」の文字が躍(おど)っています。
また、鹿島灘海浜公園には、「鉾田の誇り。野菜生産額NO1」の横看板が設置されています。

市役所には「日本でいちばん野菜をつくる街(ほこた)」の横看板もあります。

緑色なのに なぜ「青い」野菜?
果物(くだもの)と思われがちなメロンですが、農林水産省の分類では、野菜です。ウリ科の野菜です。
野菜のことを「青物」(あおもの)と言うときがありますが、野菜は緑色が多いのになぜ?と思ったことはありませんか。
そう言えば、市役所にある郵便ポストも、野菜をイメージした緑色です。

なぜ野菜を青物というのか。それは、昔は緑のことも「青」と言ったからです。緑色した虫のことを青虫というのと同じです。
日本語の色の話をもう少ししましょう。
昔の日本人は「赤い」「青い」「黒い」「白い」の4つで色を表現していたようです。
色の名前そのものに「い」が付いたイ形容詞は、この4つだけです。
「緑い」「紫い」などというイ形容詞はありません。
「黄色い」「茶色い」なども、わざわざ「色」を付けないとイ形容詞にならないのです。
「赤い」は明るい様子(ようす)を言いました。
「黒い」は暗い感じを表しました。
「白い」は、はっきりとしていることを言うときに使いました。
「青い」は、ぼんやりしている感じです。「淡(あわ)い」という雰囲気(ふんいき)を言っていました。
晴天の日、鹿島灘海浜公園の見晴らしの丘から撮った写真は、海の青と空の青が、白くたなびく雲によって境界をなしていました。
